子どもたちに性暴力のない安心・安全な教育環境を確保するために
近年、学校教職員による児童生徒に対する性加害・性暴力が報道されることが続いています。児童生徒の人権が踏みにじられる、絶対に許されない行為です。
こういった問題を防止、解決するために、①子どもたちの包括的性教育を受ける権利を保障すること(学校教育の中に必修化されること)、②教職課程のカリキュラムに包括的性教育の内容を含めること、③現職の教職員の研修で包括的性教育に関する内容を実施していくことが喫緊の課題です。
現在の学校教育を取り巻く競争主義、成果主義、多忙化の中で、教職員が孤立しがちであることと同時に、おとな・教員自身が、性を人権として学ぶ機会を保障されないままにあることが、こうした問題を引き起こしています。
日本の社会では、性差別的・暴力的な大量の性情報が、インターネットを中心に拡散されています。そうした歪んだ性情報を批判的に捉えることのできない一部のおとなたちが、子どもとの権力関係を悪用することで、子どもへの性暴力が起こっています。それだけでなく、学校が、このような性被害を見落としてしまい、子どもたちにとって安全ではない学校環境になってしまっているのです。
いうまでもなく、性加害者を処罰することや、子どもたちに「気をつけましょう」と注意を促す教育で、このような問題を根本的に解決できるはずはありません。こうした状況を打破するために、人権的アプローチを基礎においた包括的性教育を学ぶ機会が、すべての子どもと教職員に保障されることを求めます。

